皆さんは自分の親や家族が認知症になった時にどうしますか?
認知症を人ごとだと思っていませんか?
今日は、国の認知症に対しての取り組みと認知症になった時にどうしたら良いかについて伝えていきたいと思います。
認知症高齢者の推移
日本全体でも2012年には、約462万人ほどでしたが団塊の世代が後期高齢者になる2025年には約700万人、5人に1人が達すると見込まれています。
国の認知症施策推進大綱としては、令和元年の6月18日に関係閣僚会議の中で次のように明記されました。
大きな柱としては共生と予防の2つが掲げられ認知症になっても住み慣れた地域で生活できるように「認知症バリアフリー」の取組を進めていくとともに、「共生」の基盤の下、通いの場の拡大など「予防」の取組を政府一丸となって進めていきます。との事です。
簡単に言うと認知症の方もとても増えており普段の生活の中で日常生活の中でも認知症がある方との関わりかが出てくるので共に生きていく事が共生。予防に関しては今なっている人も含めて少しでも認知症の進行を抑えていくのが予防になっています。
もし認知症に気づいたり疑いがあったら
認知症ケアパスを活用しましょう。
認知症ケアパスとは
「認知症の人の状態に応じた適切なサービス提供の流れ」をまとめたものです。
→ 認知症発症予防から人生の最終段階まで、認知症の容態に応じ、相談先や、いつ、どこで、どのような医療・介護サービスを受ければいいのか、これらの流れをあらかじめ標準的に示したものです。
~認知症施策推進大網(拔粹)~
地域の高齢者等の保健医療・介護等に関する総合相談窓口である地域包括支援センター及び認知症疾患医療センターを含めた認知症に関する相談体制を地域ごとに整備し、ホームページ等を活用した窓口へのアクセス手阪についても総合的に整備する。また、その際に「認知症ケアパス」を積極的に活用し、認知症に関する基礎的な情報とともに、、具体的な相談先や受診先の利用方法等が明確に伝わるようにする」
2019(令和元年度)認知症ケアパス作成状況調査では1,488市町村(作成率:85.5%)にて、認知症ケアパスが作成されている。
ケアパス内容
認知症の度合いに応じてのレベル
軽度認知障害MCI
もの忘れに不安を感じている
*MCIとは、正常と認知症の中間の状態。
もの忘れが多少あるが、日常生活は自立している。
軽度
認知症の疑い
認知症を有するが日常生活は自立
自分の能力の低下を不安に感じたり、イライラする
- 同じものを買ってくる。
- 料理や片付け、計算などのミスが目立つ。
- 重要な約束や予定を忘れる。
- 薬の飲み忘れがある。
中等度
誰かの見守りがあれば日常生活は自立
1人で何かをすることに不安をもち、家に引きこもりがちになったり、怒りっぽくなることもある。
- 季節に合った服が着られない。
- 電話や訪問者の応対が難しくなる。
- 使い慣れた道具の使い方が分からなくなる。
- 着替えや入浴を嫌がる。
- トイレの失敗をかくすことがある。
- 日常生活に手助け介護が必要
- 着替えや食事、トイレ等がうまくできない。
- 会話などコミュニケーションが難しくなる。
重度
常に介護が必要
- 自分の要求を上手に表現できなくなったり、生活上できないことが多くなったりする。
- ほぼ寝たきり状態で日常生活のすべてに介護が必要になる。
認知症段階レベル
認知症予防・悪化予防
介護予防教室・サロン・100歳体操・ミニデイサービス
相談
地域包括支援センター(委託も含む)・地区の民生委員・認知症コールセンター・若年性認知症相談支援センター・保健福祉事務所・認知症初期集中支援チーム・ケアマネージャー・消費生活支援センター
医療
かかりつけ医・物忘れ相談医・認知症サポート医・認知症疾患医療センター
生活支援
認知症サポーター・キャラバンメイト・自立支援ヘルパー派遣事業・日常生活自立支援事業・成年後見制度・外出支援事業・見守り配食サービス
まとめ
認知症のある高齢者が増えており2025年には5人に1人は認知症の有病率になります。
大きな国の取り組みとしては予防と共生を柱に取り組んでいます。
ご本人やご家族が認知症を感じたり疑われた時には、認知症ケアパスを活用しましょう。
認知症発症予防から人生の最終段階まで、認知症の容態に応じ、相談先や、いつ、どこで、どのような医療・介護サービスを受ければいいのか、これらの流れをあらかじめ標準的に示してくれます。
コメント