やってはいけない対応5選
怒らない
認知症は理解不能な言動や行動をされてしまうことがあります。分かっていてもつい怒ってしまうことがあります。
ご飯を食べた後に「まだご飯たべていない」
排泄物をさわって服や部屋を汚してしまう。
などそういった行為があったときは、ついつい怒ってしまいがちですがしっかりと感情をコントロールしましょう。
急かさない
思っていることをやろうとしても、どうしてもゆっくりになってしまいます。
そんな時に急かすと混乱して出来ることも出来なくなります。
自分のペースでゆっくりと取り組めるように声を掛けたり見守りするのが大事!
自尊心を傷つけない
今ま出来たことが出来なくなっていることは、大きな不安を感じています。できないことを指摘したりすることは、自尊心を大きく傷つけます。
できないことがあっても思いやりをもって接するよう気を付けましょう。
いきなり環境を変えない
認知症がある方は環境の変化にとても弱いです。
新しい電化製品や家具など便利だからと言って変えても使い方を覚えるには一苦労!
使い慣れた馴染みのある物が良い。
変えたりする時はできれば、少しずつがいいです。
デイサービスなども少ない回数から徐々に慣らしていくのがベスト。
また、何かの事情で、お引越しや施設に入居で環境が変わる場合は、ご本人が使い慣れたお茶碗やお箸、湯呑み、タンスなど馴染みがある物があると良いです。
役割をとってしまう
その人のお仕事や役割をとってしまうことは、居場所をとってしまうことです。
役割があることでそこにその人の居場所ができます。
物忘れや認知症などがあり心配だからと言って役割を無くしてしまうことは、その人の居場所を無くしてしまいます。
人との関わりややりがいを取り上げることで、モチベーションも下がってしまいます。
皆さんも新人の時や新しく会社に入った時に何もなくて窮屈に感じることありませんでしたか?仕事を任せられた時に居場所ができやりがいや楽しさ感じませんでしたか?
具体的な対応7つのポイント
1. まずは見守る
認知症と思われる人に気づいたら、本人や他の人に気づかれないように、一定の距離を保ちさりげなく様子を見守ります。
近づきすぎたり、ジロジロ見たりするのは禁物です。
最初に関わるときは知り合いの方がいればその方から間に入ってもらいましょう。
2. ゆとりをもって対応する
こちらがせかせかしたり焦っていると、相手にも伝わって動揺させてしまいます。
ゆっくりと笑顔で応じましょう。
3. 声をかけるときは1人で
複数で取り囲むと恐怖心をあおりやすいので、できるだけ1人で声をかけます。
4. 後ろから声をかけない
視界に入らない所からの声掛けは心の準備ができません。
一定の距離で相手の視野に入ったところで声をかけます。
※後ろからの声掛けはNGです。
振り向いたときに転倒のリスクもあります。
5. 相手に目線を合わせてやさしい口調で
話す方としっかりと目線を同じ高さにしてコミュニケーションを取りましょう。
6.おだやかに、はっきりした話し方で
高齢者は耳が聞こえにくい人が多いので、ゆっくり、はっきりと話すように心がけます。
早口、大声甲高い声でまくしたてないこと。
その土地の方言でコミュニケーションをとることも大切です。
7. 相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する
やってはいけない対応でも上げましたが、認知症の人は急かされるのが苦手です。一度にたくさんの問いに答えることも苦手です。しっかりと相手の様子を確認しながら会話しましょう。
たどたどしい言葉でも、相手の言葉をゆっくり聴き、何をしたいのかを相手の言葉を使って推測・確認していきます。
まとめ
認知症の方が増えていますが外面的な部分では、その人が認知症があるかなどわかりません。
コンビニの支払いなどお金を支払う際に小銭などで支払い遅い高齢者の方がいても急かさないであげてください。
また認知症の対応や認知症の方の関わり方でわからない時は認知症ケアパスを活用しましょう。
おまけ
認知症予防の10ヶ条
(認知症予防財団より引用)
第1条【食事】塩分と 脂肪控えて バランス良く
第2条【運動】歩こうよ 手足動かし 脳刺激
第3条【不摂生】深酒と タバコやめれば 病なし
第4条【健診】習慣病 肥満に血圧 早めの一手
第5条【転倒】気をつけよう 頭の打撲 引き金に
第6条【興味】好奇心 前向き人生 いつまでも
第7条【趣味・日記】考えて まとめて表現 よい習慣
第8条【人間関係】こまやかな 気配り欠かさず お付き合い
第9条【若さ】老け込むな おしゃれ心を 忘れずに
第10条【ストレス】くよくよと 考え込まず ため込まず
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