105歳 看取り

介護日記
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看取りケアのすばらしさ

全国に100歳以上のお年寄り

ケアマネを行う中で看取りは避けては通れない道ではありますね。

今回のテーマを話す前に100歳以上の高齢者についてお話をさせてください。

30年ぐらい前は100歳以上の高齢者が全国でも数百人でしたが現在は約8万6000人を超えています。

当時は、私の祖母も元気で過ごされており100歳を迎えることができると市町村から100万円がお祝い金としていただけたので祖母に頑張って100歳まで生きてねと約束したのを覚えています。

現在のお祝い金は、地域自治体で若干差はありますが、敬老の日を無事に迎えると、88歳米寿のお祝いで5000円orお菓子(笑)100歳以上で10万円のお祝い金というところが多いのではないでしょうか。

今後はさらに100歳以上の高齢者は増えていくのではないでしょうか。

最後の場面での支援

私も去年105歳の方の看取りを行わせていただきましたが人生の最後の場面を看取らせて頂くので、大変ではありますがとても光栄なことではあると思います。

この方は100歳を超えるまでは福祉用具以外は、介護保険のサービスをほとんど使わずに在宅で生活されていました。耳が遠く私が訪問させていただいても、いつもこの人だれと私を認識できていませんでした。

家族構成は、ご本人、長女夫婦、孫夫婦、ひ孫2人の4世代7人で暮らされており、キーパソンは長女で長女の夫も協力的で、孫夫婦も何かあれば支援してくださりました。

ご本人も105歳という事もあり長女夫婦も70歳を超えていましたがとてもがんばり屋さんで最初は、あまり知識もありませんでしたが本屋で食事の本を買ったり人に聞いたりされていました。

長女の夫も義理のお母さんを大切にしてくださり高齢ながらいつもお部屋から歩行器を使いリビングに出てくるときは行き帰り付き添ってくださっていました。

104歳を過ぎたころから、ご本人の身体状況も少しずつ落ちてきておりショートステイを使う頻度が増えてきました。

利用させていただいていたショートステイからも食事量が減っているところ高齢なのでいつ何があってもおかしくないので主治医の先生と今後のことについて話をしてもらいたい。と話し合がありました。

介護タクシーを手配して本人と長女夫婦と同行受診をして先生に現状を報告したところ、受診から訪問診療い切り替え定期的に診てくださること。家族も不安があるため訪問看護師さんに指示書を書いてくださり週に1回入れてくださると話してくださりました。

介護保険では、訪問看護師さんをお願いするときは必ず主治医の先生に指示書を書いてもらうような決まりになっています。

在宅での訪問看護師の重要性

また、看取り期に関しては、訪問看護師さんの関わりなくして、看取りは行えません。

先生がお願いしてくれた訪問看護ステーションの看護師さんは大きな病院で師長を行っておりかなりの実力がありました。

何度かお仕事はご一緒させてもらいましたがご本人への観察力、家族へのアドバイス、先生への報告、細かく対応してくだりました。

お薬に関しても先生に報告をして調整の支持を仰いだり皮膚状態の観察、危ないと思ったらケアマネに報告、エアマットの導入から選定までしてくださっていました。

市長も祝う105歳

105歳の誕生日は地域の中でも最高齢でしたので市長もお祝いにきてくだりました。その頃からですが食事が摂れないことが摂れないことが多くなりショートステイからも少し危ないのではないかと話がありました。

最後の担当者会議開催

主治医の先生、訪問看護師さんショートステイ、福祉用具さん歯科衛生士さんも交えて担当者会議を行いました。

主治医の先生からもおそらく長くないだろうと、ご家族も不安なのでしっかりと支えてください。と話しがありました。看取りを行う際にはチームでの連携も大切ですがご家族も含めて覚悟がとても大事になります。ご自宅で最期を迎えようとするのは本当に大変なことなので中途半端な覚悟では行えないと思います。

多職種共同

今回は歯科衛生士さんが居宅管理指導口腔ケアで入ってきださりました。もともと歯科往診で先生が入れ歯の技師の調整ではいってくださっておりそこの歯科衛生士さんが口腔ケアのスペシャリストでかなりの知識がある方でしたのでご家族へのアドバイスも含めてチームに入ってくださりました。

食事が行えない時でも口腔ケアは本当に大事だと思います。歯科衛生、訪問看護師、今回はチームにいませんでしたが薬剤師の存在も看取り期にはとても重要だと思います。

多職種共同、専門職が役割をきちんと行うことで看取りができるのだと思います。

判断に迷う入浴

お食事ができなくなってきたことで、看護師さんがそろそろかもしれないけど、手を手浴しているけど匂いが取れなくて最後にお風呂に入れてあげたいねと話し合がありまた。



主治医の先生にも相談をして判断に迷うところだけど最後に入れてあげたいねと話がありました。

長女夫婦にも訪問入浴でお風呂に入れてあげてはと提案しましたが入れている最中に何かあったら不安です。と話がありましたが看護師さんが丁寧に説明してくれて入れてあげることを決意しました。

訪問入浴さんにも状況を説明するとすぐに来てくれて多分1回だけのケアになると思いますがよろしくお願いします。と短めの担当者会議後(実はこれが最後だった汗)に訪問入浴を行いました。

ご家族様も服の用意や洗髪、更衣等一緒に行ってくださりました。

その翌日の朝方に訪問看護師さんから電話があり先ほど先生が来てくださりお亡くなりになったことを確認しました。と電話れ楽があり私もすぐに駆け付けました。

ケアマネージャーとして最後の仕事

利用者さんが亡くなった時ケアマネージャーは利用者さん宅に訪問してご挨拶をすると同時にお世話になった事業所への連絡、福祉用具の早急な引き上げをお願いしないといけません。

私の事業所では、亡くなられた時には、お通や葬儀には参列せず亡くなられたさいに訪問してお焼香のみさせていただきます。地域性もあり出たり出なかったりだと、あそこはでたのにうちはでないんだなどのトラブルを防ぐことも目的としています。

私は、利用者さんが亡くなったときは落ち着いてからご自宅を訪問して、ご家族様と介護について振り返りをするようにします。

頑張った家族をねぎらいお世話になった利用者さんにもご挨拶をします。大事な家族が亡くなられて落ち込んでいる家族、心配な家族に関しては地域包括支援センターにつなぐ時もあります。

生きていれば必ず最後を迎える時がくると思うのでケアマネージャーとして関わらせてもらうときは全力で行いたいと思います。



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