「元気なうちはいいけれど、介護が必要になったら施設に入れば安心」……そんな考えは、もう通用しない時代に突入しています。
今、介護現場で起きているのは、「お金になる高齢者」でなければ入居できないという衝撃的な選別です。なぜ今、このような事態が起きているのでしょうか?
1. 「病気が重いほど歓迎される」という皮肉な現実

通常、体が不自由になればなるほど、入居は難しくなると思われがちです。しかし、一部の「住宅型有料老人ホーム」では、真逆の現象が起きています。
• 重度の難病(パーキンソン病など)の人しか入れない
• 「胃ろう」を作っていないと入居を断られる
• 必要のない訪問歯科や薬剤管理の利用がセットになっている
まるで「病気のデパート」であることを求められるようなこの状況。一体、なぜ施設側は健康状態の悪い人を優先したがるのでしょうか?
2. 「囲い込み」なしでは経営が成り立たない?

実は、住宅型有料老人ホームの運営費(家賃や管理費)だけでは、今の物価高騰や人件費の中で赤字を免れるのが非常に難しいという現実があります。
そこで施設側が行うのが、**「自社グループの介護サービス(訪問看護や介護)を限界まで使ってもらう」という手法、いわゆる「囲い込み」**です。
• 施設(箱)の利益は薄くても、介護保険サービス(中身)で稼ぐ。
• そのためには、保険点数の高い「重度の方」の方が経営的に助かる。
これが、現場で起きている「選別」の正体です。
3. 「ケアマネが悪い」は筋違い。真の悪はどこにある?
国や検討会の議論では、「施設に忖度するケアマネジャーが悪い」といった意見も出されますが、それはあまりに現場を知らない議論です。
多くのケアマネジャーは、限られた選択肢の中で「ここに入らなければ路頭に迷う」という利用者のために、苦渋の決断でプランを組んでいます。
本当の問題は、ケアマネ個人の資質ではなく、制度を悪用(ハック)しなければ経営が立ち行かない構造そのものにあります。
【注意喚起】制度を「悪用」する施設を見極めるために

利用者のニーズを置き去りにして、「制度を悪用して利益を最大化すること」だけを目的にしたビジネスは、結果として高齢者の尊厳を傷つけます。
もし、入居条件として「特定のサービスの利用」を強く強制されたり、本人の状態に合わない過剰なケアプランを提示されたりした場合は注意が必要です。
「囲い込み」という言葉の裏には、施設側の経営難という悲鳴と、利益優先の歪んだビジネスモデルが混在しています。私たちは今、介護を「ビジネス」としてどう受け入れるべきか、大きな岐路に立たされています。

コメント