在宅での安心して生活できるために
環境への取り組み方
高齢者が在宅で快適に暮らしていくには環境の整備がとても重要になってきます。介護保険のサービスの中で環境の整備に関しては私自身、特に力を入れています。
介護保険でサービスで環境の整える方法は大きく3つになります。
1つ目は福祉用具を活用することです。
福祉用具貸与の対象は以下の13品目です。「車いす」「車いす付属品」「特殊寝台」「特殊寝台付属品」「床ずれ防止用具」「体位変換器」「認知症老人徘徊感知器」「移動用リフト」になりますが介護度に応じて借りれるものが変わってきます。車いすや特殊寝台(ベッド)などは要介護2以上ないと原則としてレンタルできません。福祉用具を活用することは暮らしを豊かにすると共にご本人だけでなく家族の身体的負担も軽減してくれます。
2つ目は特定福祉用具販売
特定福祉用具購入費支給は介護保険制度上、要介護・要支援認定者ともに年10万円までと定められています。 ポータブルトイレ、シャワーチェア、バスボード等5種類の品目が対象です。特定福祉用具販売の対象になるのは、基本的にポータブルトイレなど再利用することに心理的抵抗があるものや、シャワーチェア、肌につくものや使用することによって元の形態や品質が変わってしまうもの。1割負担であれば10万円購入したら1万ほどの利用負担になります。
3つ目は住宅改修です。
介護保険による支給額は20万円を限度として、実際の改修工事にかかった費用の1割は自己負担となります。つまり、住宅改修工事にかかる費用が20万円の場合は、そのうちの1割である2万円は自己負担となります。行える住宅改修は、手すりの取り付け・段差の解消・滑りの防止及び移動を安全にするための床材の変更・引き戸への変更・洋式便器への取り替え・その他付帯する工事になります。
3つの方法を上げさせて頂きましたが介護保険サービスになりますので申請をして要支援1以上の判定がでないと利用できません。総合事業の中で事業対象者や特定高齢者などは制度の活用はできませんのでご注意ください。
環境を整備することで、転倒のリスクを下げることができます。レンタル品の手すりは安いもので1割負担であれば、一か月で200円ほどで借りることができます。環境を整備しないことで転倒して骨折すると入院費は、かなり高額になります。さらに痛い思いもさせてしまいリハビリに時間をかけないといけません。もとに戻れば良いのですが車いすになってしまったり寝たきりになってしまうこともあります。
転倒や事故を無くしたい
だからこそ私は環境の整備には力を入れています。あとは、利用者さんの身体状況もしっかりとアセスメント(情報収集)します。ご本人の体の状況に合わせて効果的に福祉用具を活用することは、残存機能をフルに活用することは自立につながります。
ご家族様にも、十分に説明します。体が元気な方はわかりずらいですが、心理的な面でもつかまるところがないと、体が不自由な方にとっては不安、恐怖が付きまといます。手すりを一本入れることで不安を取り除けます。恐怖がなくなることで自らの動ける範囲が広がります。
だからこそ環境の整備が大切になります。
福祉用具を使うためには専門職である福祉用具専門相談員が力が必要になります。
福祉用具・住宅改修のプロです。私も福祉用具の基本的な知識はありますが専門職の方の知識にはかないません。
福祉用具は私がケアマネジメントを行う中で大きな柱にしています。だからこそ業者は実績のある所にお願いします。丁寧なところは、毎月モニタリングに行ってくれます。
身体状況に合わせて福祉用具の選定を行い、不必要なものはすぐに回収してくれます。
今回は環境についてお話をしましたが何か話を聞きたいことがあればコメントを残してください。
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