本当に怖い! 褥瘡について

介護日記
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絶対につくってはいけない褥瘡

皆さんは、褥瘡(じょくそう)と言う言葉を聞いたことはありますか?

介護などあまり関わる機会がないと、もしかしたら聞きなれない言葉かも知れませんが褥瘡は、介護や医療などされている方はほとんど知らない方はいない程の事で褥瘡を作ってしまうと関係者の中では恥ずかしい、恥とも思う人もいます。

褥瘡とは

具体的に言うと身体に加わった外力は骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流を低下、あるいは停止させる。この状況が一定時間持続されると組織は不可逆的な阻血性障害に陥り褥瘡となる。体圧や圧迫などにより皮膚が壊死。もしくは潰瘍してしまう状態を言います。

簡単に言うと、褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。 褥瘡ではなく床ずれなどと言うと聞いたことあるよと思う人もいるかと思います。



どんな人がなりやすい?

健康な人はほとんどなることはありませんが、高齢者で栄養状態が悪かったり自分で動けなかったり、ベッド上で過ごす時間の長い人ができやすいです。

予防は

①1番は早期発見早期予防です。

褥瘡は段階がありますが皮膚が赤みになっている時点でケアしてあげるのが大切です。

褥瘡は当然ですがなるとご本人が1番辛いです。

1度なると簡単には治りません。本当に時間がかかります。お金もかかります。

だから私は利用者の身体状況が落ちた時や事業所から皮膚トラブル赤みなどの連絡がきたら、すぐに対応します。

慣れているケアマネージャーさんは褥瘡の怖さを知っていると思います。

だからこそ初期の対応が1番大切です。お年寄りはすぐに悪化するのですぐにアプローチです。

②栄養状態の改善

栄養状態が悪い低栄養(栄養状態の指標となるアルブミン値が3.5 g/dL以下)の方に関しては、食事などもしっかりと見直しをする必要があります。施設や病院での入院中などは栄養スクリーニングなど行えますが一般的に在宅では誕生日健診などの採血で値が確認できると思います。

食事に関してはまず、採血の結果を元に主治医(かかりつけ医)に相談していくことが1番だと思います。

③体圧の分散や除圧

体圧分散とは、身体にかかった圧力を分散させることが重要で例えば、身体を横にして眠る姿勢になると、頭や腰、ふくらはぎのように身体の出っ張った部分に対して強い圧力がかかります。そのまま眠ってしまうと、強い圧力のかかった部分の血流が悪くなったり、痛みによって熟睡できなくなったりします。安楽な姿勢で定期的に圧を逃してあげることが効果的です。安楽な姿勢をとるにはクッションなども使用して仙骨周辺やかかとなど、あたりやすい場所などに入れてあげる体位交換や介護予防の除圧マット、体位変換器のエアマットの使用も効果的だと思います。

車椅子など使用させている方にも専用のクッションの活用や立位が可能な方には、椅子に座り変えていただいたり車椅子上で座り直して姿勢を変えて除圧などしてあげるだけで違うと思います。

④ 体位変換時の皮膚の摩擦を防ぐ

体位変換時に、 シーツや寝衣のシワなどにより皮膚が摩擦を起こすので皮膚表面が硬化また は軟化し、徐々に皮膚状態が悪くなってくるので皮膚の摩擦を防ぐために可能な限り、1人ではなく2人で介助し、体の部分を少しずつ移動させましょう。 また、スライドボートやなどの福祉用具、バスタオルなどの活用もありだと思います。

⑤ 最後は入浴、清潔の保持です。

普段から入浴を行い清潔を保持は大切です。汚れを落とし、感染予防にも繋がります。また入浴は血流も良くなります。身体が温まることでリラックスできます。入れない時などは清拭を行うことも大切です。皮膚状態の観察なども行い見ていくことも早期発見に繋がります。

最後に

褥瘡に対して予防がもっとも大切だと思います。褥瘡ができると本当に悲しくなります。できた時は、後悔しかありません。時間が戻せたら、こうすれば良かったなどの思いが溢れまたきます。褥瘡ができてから動くのではなく、できる前に動く!

ケアマネージャーとしては、いろいろな事を予測して動く。わからなければ、現場にいてくださる看護師や介護職員さん専門職に相談することが大切だと思います。



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