特別養護老人ホームと民間施設のメリットデメリット

介護日記

まず最初に介護保険制度は、基本的には、住み馴れた在宅での暮らしの継続を目的としています。支援を進める中でご本人の身体状況や家族の事情で在宅での生活が難しくなってくることがあます。
そんな時や先の状況で想定される時は、ケアマネージャーは、ご本人様、ご家族様に施設の申し込みや提案させていただくことがあります。

介護施設は、社会福祉法人や民間企業が運営するタイプや種類たくさんあり、大事なご両親やご家族様、そしてご自身が介護が必要となったとき、どちらの施設に入ったほうがよいのか、大変に悩む人は多いでしょう。
それぞれのメリットとデメリットをまとめましたので、施設選びの参考にしてください。

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特別養護老人ホームと民間施設のメリットデメリット

特別養護老人ホーム

法律上の定義
特別養護老人ホームは、第十一条第一項第二号の措置に係る者又は介護保険法の規定による地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護に係る地域密着型介護サービス費若しくは介護福祉施設サービスに係る施設介護サービス費の支給に係る者その他の政令で定める者を入所させ、養護することを目的とする施設とする。
※平成27年度改正で原則として要介護3以上ないとは入れません。申し込みだけなら要介護3なくても行えますが順番が来てもその時に要介護3以上なければ入れません。

メリット

負担減免制度が利用できる。(所得に応じて食費移住費が安くなる)
料金が安い。 入居一時金や敷金などがいらない。要介護度が高くても入居できる。
24時間介護サービスが受けることができる。
おむつなども利用料に含まれている。
協力病院や往診医などがいるため薬の処方してもらえる。
※熱発や皮膚科などの受診はご家族で連れていく必要があると思います。
日中は看護師が常駐している。
民間企業に比べて倒産などの心配が少ない。

デメリット 

人気が集まるため、入居難易度が高く申し込みから入居までの待機期間が長い。
最近は少ないですが多床室(相部屋)などもある。
要介護3以上ないと入ることができない。
医療体制にも限界があり医療行為でインシュリンなど使われている方や胃ろう痰吸引されている方は難しいい場合もあります。

民間が運営する介護施設

メリット

選択肢が多いので入居の難易度がそれほど高くない。サービス高齢者住宅や有料老人ホームなど探してみましょう。 最近はいろいろなタイプの施設が増えており設備やサービスが充実しています。申し込みから入居までの待機期間が短い。
金銭面はに関してはピンからキリまで入居一時金がかからなかったりするところもある。
生活保護者でも入居が可能。

デメリット

特別養護老人ホームと比べると料金は割負担減免制度は利用ができない。
入居一時金や敷金など取っている所もある。
受診に連れていくか自分で往診してくださる医師を探す必要がある。

外部のサービスを利用している場合要介護区分が上がるにつれて料金が高くなる。
おむつは実費。
市独自のサービスが使えないことが多い。
(外出支援事業タクシー券・訪問理美容・おむつ支給サービスなど)
看護師が常駐していないため医療系サービスが必要な場合は、訪問看護など入れる必要がある。
(負担は介護保険制度からなので利用者様が支払います。)

まとめ

費用面を考えると間違いなく特別養護老人ホームに入れると、人によっては民間施設に比べて3分の1以下に抑えれます。
それでも要介護3以上ないのと申し込みから入居までかなりの時間がかかります。
特別養護老人ホームを検討されている方は、早い段階の申し込みと複数の施設に申し込んでおくことをお勧めします。
また、どうしても緊急で入居を検討している方は民間施設に入居しながら特別養護老人ホームの空きを待つことも良いと思います。
私の地域では、特別養護老人ホームの入居まで、おおよそですが要介護4から5あれば1年程前後で入れます。地域によっては違うと思いますので担当者に確認してみましょう。
また民間施設ではサービスが充実している所もあるので金銭的に余裕がある方は、ご自身の希望に沿った民間施設を選ぶのも良いかと思います。



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