弱みを強みにコロナ禍 医療連携。

介護日記

今回のテーマを話す前に2つお話をさせてください。
まず最初に地域全体で目指しているのが「地域包括ケアシステム」構築です。
具体的には、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」が切れ目なく一体的に包括的に提供される体制のことです。
介護保険制度と医療保険制度の両分野から、高齢者を地域で支えていくものとなりますので連携はとても重要になります。

2つ目は、新型コロナウイルスについてです。国内で最初に報道があったのが2019年12月31日1の大晦日でした。それから数カ月で日本に上陸してあっという間に日本全土を駆け巡りました。
緊急事態宣言やオリンピックの延期など大きなどのコロナが影響してのニュースも流れない日はいまだにないかと思います。そんなコロナウイルスは私たちの生活様式さえかえてしまいした。

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ケアマネージャーの行う医療連携

その2点を踏まえてコロナ禍における医療連携についてお話をさせてください。
高齢者の在宅生活を支えるなかで大事になる医療連携ですがいくつかあります。
ケアマネージャーが行うべき、押さえておかなければいけない医療連携はとても多いです。
地域のクリニック・診療所・病院(一般病院・特定機能病院・地域医療支援病院・精神病院・結核病院)・リハビリテーション病院・訪問診療医師・歯科医師・訪問歯科・訪問看護ステーション・保険薬局・老人保健施設・介護医療院・グループホーム・接骨院・保健所などなどです。
正直上げればきりがありませんがネットで検索して、地域医療連携なんて出てきて、病院だけと連携すれば良い訳ではありません。
現場で働く現役ケアマネージャーは上記で記載しているところと介護情報も含めて利用者様の現状、病歴、身体状況、生活歴、家族構成、住環境も含めての情報の共有をしないといけません。

コロナ前の医療連携

新型コロナウイルスが流行る前は、ケアマネージャーは病院には比較的に自由に出入りをしていました。入院している利用者様にもご家族に病棟と病室を確認して、ナースステーションにケアマネージャーであることを伝えれば面会も時間制限などもなく行えていました。(インフルエンザが流行しているときは面会制限ありました。)

現在はというと病院に行く前には必ず地域医療連携室に電話連絡を入れて、どの内容で行くのかどの患者さんの情報を確認させていただきたいのか、しっかりと伝えてアポイントメント(約束)をしてからでないと病院側にも迷惑がかかるし怒られます。また勝手なことをしてコロナの感染者が出た場合には訴えられる可能性すらあります。

コロナ禍における医療連携

受診に前には電話連絡

かかりつけ医のクリニックや診療所への受診に関しては発熱時は、まず電話をして容体を伝えてから医師の指示を聞いてからのところが多いと思います。また入口に関しても発熱している方と分けている所も見かけます。
かかりつけ医の先生によっては状態を聞いて発熱外来に連絡をするように話してくださる先生もいるのではないでしょうか。

入院時連携

入院連携については、現状は電話で連絡をして入院時連携シートをファックスで送らせていただいております。コロナ禍前は必ず病院に行ってメディカルソーシャルワーカーさんか病棟看護師さんに手渡しをして口頭でも大事なことを伝えていましたが今は、ファックスで送っています。ただファックスに気付かないと困るので、医療連携室に必ず電話を入れてファックスを送る旨をメディカルソーシャルワーカーさんに伝えて了承をもらってから送ります。
入院時連携シートはご本人の身体状況、食事形態、お薬情報など現場の看護師さんが知らないと困る情報になるので入院を知った時点ですぐに送らなければいけません。
また、自分が患者さんの担当ケアマネージャーであることをしっかりと伝えて退院までの準備や方向性、治療を無駄にしないためにも介護の窓口として在宅チームのリーダー、調整役であることを伝えるのはとても重要なことです。

入院時連携加算とは


これは余談ですがコロナ禍の医療連携とは少しずれますが、入院時連携加算は3日以内で200単位(2000円)4日以上7日以内で100単位(1000円)月に一回まで算定できます。
入院時連携加算を取るには、普段から家族とのコミュニケーションを取っておき相談しやすい関係性の構築と入院した際や緊急に受診する際の連絡など決めておくとスムーズに行きます。
必要な情報も共有でき役立てるための加算はしっかりとりましょう。

退院時連携

退院時連携ですがコロナ禍では、退院前のカンファレンスが行えないことも多いです。新規の利用者様で退院日に担当者会議で初めて会った方も何人かいました。
ただ最近は、時間制限を設けての面会やPCR検査など行えばカンファレンスの開催なども行われるようになってきています。

逆転の発想

コロナのせいでかなり不自由な部分もありましたがメリットもありました。
発想の逆転ではありませんが最近は、タブレットやzoomなどその場に行かなくても会議などに参加できるところです。コロナをストレングス(強み)に変えることでデメリットばかりではないかと思います。
先日、利用者様のご家族が自営業でお店があり病院までも距離があるのでカンファレンスに参加が難しかったりしましたが病院側からの提案でzoomでの開催をしてくださりました。
その会議では、デイサービスの生活相談員、作業療法士さんも参加してくれました。
15時30分の会議になるので参加は難しい時間帯でしたがzoomのおかげで参加できました。
新型コロナウイルスが流行したからこそ、ICT(情報通信技術)の進歩して?活用する機会が増えたのだと思います。本来参加できない体の不自由なお年寄りやキーパソン以外の家族の参加など今まで出来ないことも出来る強みもあるんだと思います。
悪い面を強みに帰る考え方を持つ事こそこれから一番大事になってくるのだと思います。

またメディカルステーションの活用も良いと思います。

最後に医療従事者の方へ。

新型コロナウイルスが流行したことにより医療従事者の方の負担は、とても大きなものだったと思います。カンファレンスが開催されないことやきちんと情報が伝わらなかったりしたこと大変嫌な思いもしたと思います。
新型コロナウイルスへの認識も広がりワクチンの予防接種も行われ感染者数は多いことはありますが重症化に関してはだいぶ改善してきているように見えます。
油断はできないとは思いますが引き続き、住まいを中心に介護と医療が連携をして高齢者の在宅における医療連携が行っていければと思います。
あと少し頑張りましょう。いつもありがとうございます。



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