先日、ケアマネさんとお話をしていたらあるケアマネさんが『家族に要介護1で10万円かからずに入れる施設はないですか?』と聞かれてないですと即答していました。
平成27年度介護保険の改正で特別養護老人ホームの入居要件が要介護3からになりました。
そのため要介護1、要介護2の方は、特別養護老人ホームには原則的には、入れなくなりました。
介護施設の中では、特別養護老人ホームは負担減免の制度も使えば比較的に安価にはいれる施設になっています。
※ユニットタイプの特別養護老人ホームでも要介護3で所得段階第一段階で食費居住費生活費込みでおおよそ6万から7万程、第四段階で13万から14万程になります。多床室タイプの特別養護老人ホームはさらに安くなります。
そのため要介護1や要介護2など比較的に軽度な方が何らかの理由で在宅での生活が難しくなった時にサービス高齢者住宅や住宅型有料老人ホームなどを選ばれる人がかなり増えています。
どちらも金額的には高く、初期費用のかかる所もあるので国民年金だけでは相当貯蓄がないと入れません。
そうなると要介護1、要介護2の方が1月10万かからずに入れる施設はないかと言うと答えはNOです。
要介護1、要介護2でも月に10万円もかからずに入れる施設もあります。
先日、私は山梨県は甲府市向町にある介護施設を訪問させていただきお話を聞いてきました。
要介護1、要介護2でも月に10万円もかからずに入れる施設それは軽費老人ホームになります。
今回は社会福祉法人軽費老人ホームへいりん荘さんの料金形態やサービス内容、入所基準についてお話をさせていただきます。
軽費老人ホームは「軽費老人ホームA型」「軽費老人ホームB型」「ケアハウス(軽費老人ホームC型)」の3タイプに分けられます。
軽費老人ホームへいりん荘さんは、『軽費老人ホームA型』に分類されます。
入居の対象者
60歳以上の方が対象となります。
※ただし、ご夫婦の場合は、一方が60歳以下でも入居できます。
心身ともに健康だが一人で暮らしたいけど食事の用意が困難な方。
日常生活を不便を感じる方。
利用料
対象収入による階層区分
年間150万円以下サービスに要する費用
10,000円(収入が10万上がることに+3,000円)
生活費
55,200円
居室料
A.B棟4500円
C.D棟12,000円
上記の合計1カ月料金は
A.B棟69,700円
C.D棟77,200円
※注意
- 県からの入所負担基準額の改定に伴い、利用料の一部が変更になる場合があります。
- 暖房費(11月~3月)が別に2,700円かかります。
- 入居にあたり頭金・敷金・礼金は不要。
- 1年間の収入が対象になるので貯蓄は関係ないです。
- 年収150万以下であればA.B棟であれば最安値で69,700円程で入れます。
これ以外に係るのが費用
訪問診療の方がお薬代を含めまして、おおよそ2000円~5000円程度になります。
介護保険のサービスをご利用になる場合は自己負担分等の費用がかかります。
サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームではサービスを週間計画で帯で入れていたり限度額ぎりぎりまで入れてくる所が多いですが軽費老人ホームへいりん荘さんでは、介護保険制度を利用されていない方も多いとのことでした。また利用されている方もそこまで点数を使われていないとの事です。
洗濯やお掃除はご自分でされたり職員さんが行う形になっています。(生活費に含まれている。)
職員体制
介護職員が4名常勤しており、定時巡回、お掃除お洗濯、入浴準備などの生活支援を行っています。
看護師が体調の管理をはじめ、生活習慣のアドバイスや内服管理を行います。
また嘱託医による訪問診療も月2回程あり処方を受けることもできます。
施設設備
居室
全室個室6畳一間エアコン付き収納スペース有り。
トイレ、洗面台は共用、各棟により共有人数は違い有り
入浴
一般浴大きなお風呂のみ
入浴は毎日温泉で地下から湧き出る温泉です。
泉質 単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)
浴用の適応性 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻庫、関節のこわばり、打ち身、くじさ、慢性消火器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康
へいりん荘内
豊かな樹々と散歩道の続く林間広場、居室から中庭を見ると手入れがされたお花は毎日の生活の心を豊かに自然の素晴らしさを感じさせます。
退去される方は?
介護度が重くなったりお部屋から食堂までご自分で行けなくなると対応が難しくなり病気等や身体状況にも応じて介護老人保健施設などに移る方が多い。
軽費老人ホームへいりん荘さんでは、生活相談員さんがご本人、ご家族と相談して次の施設などの紹介や申し込み手続きの支援も行ってくださいます。
まとめ
介護施設で入居して生活するには毎月お金がかなりかかりますが要介護1、要介護2でも収入や身体状況にも応じて1カ月10万円掛からずに入れる軽費老人ホームもあります。
上手に活用する事で経済的な負担を減らしてご自身の望む暮らしが継続できます。
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